家計のやりくりというと、チマチマ消費期限ギリギリの物を購入する為にスーパーで時間を潰すような、非効率的なケチりを想像してしまう方もいるかもしれません。

本来、家計のやりくりというのは「無駄な支出はせずに、ゆとりある家計を実現すること」です。家計で支出に回せるお金も、時間も有限なものです。有効活用するノウハウは似て当然なのです。

細切れの時間の上手な使い方

やりくり上手な人は、1円のお金も無駄にしません。

時間のやりくりだって同じことです。5分あったら何ができるか、15分時間が空いたら何ができるか、実行できることに割り振ることが重要です。

5分なんかじゃ、なにもできないと思いますか?

職場において、そんな考えは通用しますか?
家事の1つ1つを大して時間のかからない単位に分割して、ちょこちょこ家事をする習慣を身に付けましょう。

たとえば・・・
  • 洗面台一帯をキレイに整理整頓するとなると20分は必要でも、歯ブラシ収納部分だけキレイにするなら5分もあれば十分ではないでしょうか?

お金と同様に同時に複数の役割をしてしまいましょう。

お金が複数の役割というと不思議かもしれませんが、例えば銀行預金なら貯蓄でありながら利息を稼いでくれています。(今は微々たる利息しかつきませんが)貯蓄があるという安心感と、多少なりともお金を稼ぐ機能が銀行預金にはあると言っていいのではないでしょうか?

仕事でも、家事でも複数の事を同時進行することは多いはずです。
「そんなのだれでもやっている」という方はもう1つの作業を更にできないか検討してみてください。

たとえば・・・
  • 洗濯ものはタイマーで夜のうちにやっておく。寝る前にひじきや切干大根などの乾物を水につけてもどす。朝おきたら、真っ先に乾物を煮汁に入れて煮始めましょう。それから朝食の支度をして、食事をしている間に大体丁度いい具合に煮えています。(火から離れるので焦がさないように十分注意が必要ですが)
    それから洗濯物を干して、身支度している間に粗熱が取れるので冷蔵庫(冷凍庫)に入れます。これで晩御飯のおかずが1品できてしまいます。

肝心な時は大胆に

お金の使い方もケチケチするばかりでなく、使う時は思い切って使うのが普通の人のバランス感覚でしょう。仕事と育児の両立でも、思い切りよく大胆になる必要があります。

たとえば・・・
  • どうしても仕事が多忙なら、残業代全額を投入しても足が出るのを覚悟の上でベビーシッターを頼んで、繁忙期を乗り切る。
  • 自分の仕事を他の人にもわかりやすいマニュアルを用意しておいて、いざ子供が発病の時は、同僚にお願いする。

仕事も育児も車の両輪のように均等に大胆にしないと、育児ばかりに比重を置くと仕事面で職場の人から不興を買うので要注意です。

おわりに

仕事と育児の両立は大変ですが、どちらか選べと言われてもどちらもあなたにとってかけがえのないものであるならば、この2つの間の時間配分も時には大胆な決断をしてもどこかでバランスをとりましょう。

家計管理でも必需品だけをつましく買うことに固執して、レジャーも外食もしないというのはアンバランスな家計といえます。必需品が買えない程浪費するのは論外なように、仕事が大切でも、育児をないがしろにできないですし、逆に育児にばかり時間の比重を置くと仕事そのものを失いかねません。