スケジュールってきちんと計画を実行するためにあると思ってしまいます。しかし生活におけるスケジュールは仕事のスケジュールとは違います。効率よく、しかも「無理なく」生活するために考えるのが大切です。

自分の子供時代の夏休み前を思い出してみよう

子供時代、特に小学生の夏休みの前に「夏休みの過ごし方」という計画表を作らされた経験がある人は多いと思います。細かく計画を立てたからと言って、それを実行できたでしょうか?大体3日坊主で終わってしまうのが、おちというものです。

「多少の時間のブレ」はOKなスケジュールにする

病気もケガも大人以上に多いのが子供です。
疾病の他にも、ぐずる、言う事きかなくて大変、肝心の所で寝てしまう等々、子供というものは挙動そのものが大人の思い通りにすることが難しいですし、無理やり大人の都合に合わせたスケジュールでは子供に負担がかかります。
仕事と育児を両立していると、毎日が戦争ですよね。そんな状況を改善するために更にキチキチのスケジュールを考えて実行しようとするというのは大人の都合の押しつけ以外のなにものでもありません。

スケジュール通りに行かない時は肝っ玉母さんに変身しよう

もし、想定外にスケジュールがこなせない時はどうしたらよいでしょうか?
一番ママにとって楽なのは「ちょっとやそっとじゃ、子供だって死にはしない」と肝っ玉母さんに変身することです。

例えば・・・

  • 保育園から帰宅後、食事の支度をしているわずか30分足らずの間に、熟睡してしまい、いくら起こしてもおきない。
    → 保育園でいっぱい遊んだせいですね。1食のごはんやお風呂もパスしたって死にはしません。汗ばむ季節なら、翌朝ちょっと朝早く起こしてシャワーで済ませましょう。
  • なかなか寝ない!こっちは家事がまだ残っているのに!
  • 少々寝つきが悪くとも、子供によって必要な睡眠時間は異なります。お子様が元気に朝起きて活動できるなら、お子様の睡魔に任せてOKです。(ただしせいぜい9時までには寝室を暗くして過ごす事)
  • ママ的には溜めてしまった家事が気掛かりでしょうが、頑張って子供と一緒に起きている必要はありません。お子様は寝たいように寝ればよい、自分も睡魔に勝てなければ寝てしまいましょう。その分すっきり翌朝目が覚めることができます。多少家事が残っていても死にはしません。

それでもスケジュールは必要です

だったら、スケジュールは要らないと思うかもしれませんが、やはりスケジュールは必要です。育児と仕事の両立は2つの性質の異なるプロジェクトを同時進行しているのと同じです。スケジュールがないと限られた時間の中で優先順位をどうつけてよいか迷う場面も少なからずあります。
また、人に仕事なり、育児なり協力を要請する場合もスケジュールがあった方が説明しやすいという利点もあります。

おわりに

いつも3食きちんと食べさせて、睡眠は最低9時間はとらせて、と育児の指南書を忠実に守りながらの子育ては働くママでなくても育児ノイローゼの元です。

人間ちょっとやそっとじゃ死にません。病気やケガにならない程度に大まかなスケジュールでいた方がママにも余裕がでます。スケジュールありきでの育てはお子様も息苦しいのではないでしょうか?

自分なりの最低ラインのタイムスケジュールという視点でスケジュールを立てるのが、自分が楽する技術と思いましょう。