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仕事はキッチリ、バッチリでも、育児となると勝手がちがうものです。
そのギャップに少々戸惑いを感じたままだと、ただでさえ仕事と育児の両立が大変なのに一層疲労感を感じやすいものです。でも、気持ちの持ちようでその疲労感がかなり楽になる考え方をご紹介しましょう。

仕事には全て顧客がいる!という観点を再確認してみよう

仕事をしている人は、仕事を与えた人の期待に応えているから雇われ続けていられるのです。
もし、与えられえた仕事に応えることができないなら、このご時世にリストラ対象になるのは目に見えています。
ここで大事なのは、仕事とは全て「顧客」が存在する業務であるという事です。
たとえサービス業や営業など人と接する仕事でなくても、物作りの仕事でも結局は製品を購入する「顧客」の為に働いているのです。仮に総務などの管理部門にとっては、自社の社員が顧客と言っていいかと思います。だれかの為に働いて、その汗に対してお金を払って貰っているという事を再確認しましょう。

育児における顧客とは?

育児も仕事と同様に「顧客」が存在します。顧客という呼び名が相応しくなければ、「満足していただく相手」と言っていいでしょう。
はい、お察しのようにお子様が「満足していただく相手」です。
もちろん、無闇にご機嫌をとって甘やかして欲求を満たすという意味ではありません。お子様は成長したい、人とのつながりが欲しい、健康でいたい(健康を取り戻したい)、など、人間として当たり前の権利を泣いたり、ぐずったり、拗ねたりして主張します。
欲求の仕方が子供ならではなのでわかりにくいですが、未熟に生まれた人間を全うな大人になるまで育てるという壮大なお仕事を実はママは担っているのです。

育児における顧客満足度を上げる為に

ビジネスの世界ではよく「顧客満足度」という言葉を使用します。顧客がどれだけ満足しているかということです。
育児においても、お子様の欲求を満たすのに必要な条件を考えてみましょう。

  • コスト
  •  時間
  •  衣食住の快適さ
  •  適切な医療
  • 人とのコミュニケーション
  • 成長に必要な遊びの数々(小学生になればお勉強も入るでしょう)

これらを総合的に判断して最小限の時間とコストで最大の満足度を達成できればお子様にとって幸せな子供時代となるでしょう。
ひたすら泣きじゃくるお子様を持て余したり、後追いでお子様が邪魔に感じてしまって罪悪感に襲われたりするよりも、割り切って業務と考えて、最少のコストと時間を最大限に活かすにはどうしたら良いか考えると、自分が冷静になれます。冷静に、感情的にならないで済む度合いが低く済めば、それだけでもママには楽なはずです。

おわりに

ご紹介した考え方を「ドライで嫌だな」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、これは、ママが冷静に対処し感情的に子供に接しないで済むための考え方と思ってください。感情的に対処して上手くいくことは、あまりないと思いましょう。
ママも、もうワンステップ大人になってお子様と成長するには、ちょっと引いた客観的な目線でお子様を見つめる必要があるのです。