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仕事と育児の両立は、誰にとっても大変です。その上、殆んどの家庭で家事・育児の負担の多くをママが抱えこまざる得ない状況にあるのが、パパの労働環境の実態でしょう。

しかし、だからといって仕事と育児の両立をママ1人で対処できるものではありません。

ママ1人で仕事も育児も頑張る場合のリスクについて

一番困る時は子供が病気の時です。
首都圏には病児育児のNPOもありますが、地域がごく限られている上、会費制なので利用しない時も結構な金額の月会費を毎月支払う必要があります。

その他、どんなリスクがあるでしょうか?

ママが体調を崩すとき

インフルエンザに子供がかかるとママもうつってしまう事があります。親子で寝込んでいても、パパはどれだけ仕事を休んで看護してくれるでしょうか?

残業しなければならない状態が発生したとき

働き続けるなら、ある程度の残業をしなければならない事もあるかもしれませんが、そんな時に子供がまだ保育園や小学校低学年では困ります。

休暇を使い果たしてしまったとき

休暇を使い果たしてしまっても働き続けられれば良いですが、そこで雇止めになってしまう場合も現実にはあります。

とにかく利用できるものはなんでも利用しよう!

1人では対応が難しいことが分かったら、1人で戦わずに助っ人を探しましょう。もちろん筆頭はパパなのですが、それだけでも不十分です。
ママ・パパの父母たち(おじいちゃん・おばあちゃんたち)に支援を要請することは難しいでしょうか?一番頼みやすい相手かと思いますが、持病があるなど事情がある場合は以下のことを検討しましょう。

1.ファミリーサポート制度が利用できないか調べる

地域差があるようですが、全国的にある制度です。ベビーシッターなどのプロではなく、一般の主婦の方が子供を預かったり、学校と家や、習い事の送迎などを時給制でやってくれる制度です。
あくまで、互助システム的なので、サポートしてくださる人の都合がつかないと断られることもあります。

2.民間のベビーシッター制度を利用する

お金はそれなりにかかりますが、ベビーシッターの資格をもった人を派遣してもらうことが可能です。

3.市区町村の子育てサービスを徹底研究してみる

意外に病後児保育の支援などがある場合があるので確認してみましょう。
(例えば、インフルエンザなど熱が下がっても5日間は他人に感染させてしまう可能性があるので保育園も学校も行かれません。しかし、熱が下がってしまうと元気なので、自宅待機期間の面倒をみてくれる制度です。)

4.夜遅くまで預かってくれる保育園を探す

認可外の保育園がほとんどですが、こうした保育園があれば検討してみましょう。

5.ママ友と連携プレーを模索する

働くママ同士助け合いができれば、助け合いましょう。休みの日がずれているママ同士などとは、お互いに自分が休みの時にお迎えをお願いしたりしやすいものです。

おわりに

とにかく夫婦だけで共働きを乗り切るのは大変です。しかもその大変さの多くはママにのしかかってきます。
そのとき頼りになるのは「ひと様」です。
様々な情報もスマホで気軽に調べられる世の中ですが、一番知りたい情報が集まるのはやっぱり同じような境遇の働くママたちです。スマホの情報もだれかがアップしたもの。
そう考えると、人とのつながりを大事することは仕事と子育ての両立にとって、大切なことではないでしょうか?